2012 March

Tokyo

   
 
 
展示会のお礼状やのしを求めに日本橋の榛原へ行く。美しい日本の紙、紙の文化にいつもながら感動する。パリ万博で賞を受けた時の賞状を拝見し、その頃からパリでは日本の文化が高く評価されていたことを嬉しく思う。

 

Tokyo

 
 
先月双子のパパになったばかりの所員S君と、板橋区立美術館に「安野光雅の絵本展」を見に行く。安野光雅の絵本は、絵本の世界を超えて小さな宇宙を作っているように思う。詩人、まどみちおとのコラボレーションはもうずいぶん昔の作品だけれど、今なお新しい感じがする。会場構成もオリジナルの家具が配置されていて、くつろいで見られるのも素敵な雰囲気。都内で最初の区立美術館と聞くけれど、うっそうと生い茂る森の中に立つ美術館はちょっと東京とは思えない・・・。

 

Tokyo

   
 
 
主人の大学も卒業式を終え、今年の卒業制作の優秀作品集が届く。毎年見せてもらっているけれど、各学科の工夫を凝らしたプレゼンがとても面白い。余りにも平凡な感想だけれど、若いって素晴らしい・・・と毎年思う。フレッシュな感性に触れる事はいつもとても新鮮。白一色のグラヴューズによる表紙も美しい。

 

Paris

 
 
 
パリに戻ると、見たい展覧会や行きたい音楽会が多くて時間のマネジメントが少しむずかしい・・・。IRCAMはポンピドーセンターの隣に立つ、現代音楽の研究所のようなところ。ジョルジュ・ポンピドー大統領の指導の下に作られた、ポンピドーセンターの関連組織で、音響と音楽の探求の研究所。フランス国立音響音楽研究所と言うのが正しい訳のよう。芸術の未来研究と科学技術のイノベーションが集約する唯一の場所、というだけあって、コンサートもアヴァンギャルドで素晴らしい。IRCAMの雑誌を久しぶりに見ながら、新しいコンサートの情報などなど・・・。

 

Paris

   
 
 
パリの通りの名前は、その地域にゆかりの偉人の名前を付けたものも多いけれど、芸術家の名を冠した通りが本当に多いことに、やはりパリは芸術の都なのだと実感する。IRCAMの建つのは、イゴール・ストラヴィンスキー広場。現代音楽の殿堂にふさわしい。

 

Paris

 
 
パリに住んでいても出張も多くなかなかパリに居られない上、ココIRCAMのコンサートは年に数回しかないので、ようやく聴くチャンスが来てとても嬉しい。音楽はあまり明るくない私でも、クラシックと違い全てが「新しい音」なので、とても楽しい。写真では普通のヴァイオリンのコンサートのように見えるけれど、その奏法、旋律は予測がつかない。さまざまな分野に対してオリジナリティがとても大切だと思っている私にはとても心地の良いコンサート。コンポジターの言われる職業は私にはとても遠い世界・・・。

 

Paris

 
 
 
 
 
 
expo index ポンピドーセンターに「Danser sa vie - Art et Danse de 1900 a nos jours 」展を見に行く。パリに来てから、(と言ってもその前は20歳なのでどの分野もあまり見たことはないのだけれど・・・)「ダンスー舞踏」と言うカテゴリーを見る機会が多く、特に建築家やデザイナーの友人から誘われる事が多いので本当に良く見に行く。そして、とても好き。ダンスにまつわるあらゆる分野のアート作品が一堂に会した展覧会。新旧を問わず、絵画、彫刻、写真とジャンルも問わず。ポンピドーセンターならではの収集力。「作る」アーティストや「描く」アーティストは、「踊るー肉体で表現する」アーティストからインスパイアされることが多いのは私も同じ。「ダンスを見る」ことでインスピレーションを得た事はとてもたくさんある。 page top

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